aga治療は専門外来でなくても内科や皮膚科でも対応している

内科は手術を必要としない病気やけがを治療することを専門にし、皮膚科は皮膚で起きている疾患を治療するための医療機関です。そんな内科と皮膚科の利用者数が増加傾向にあるのですが、その背景にあるのが病気やけがそして皮膚疾患だけが原因で来院するわけではないのが理由になります。

その増加傾向の背景にある理由として、若い世代が悩むAGAという症状を紹介します。

AGAってどんな状態のことを指すのか

AGAとはアンドロジェネリックアロペシアの略で、日本語訳にすると男性型もしくは若年性脱毛症と名付けられています。若年性と書かれているように、本来薄毛というのは40代後半から発症するものなのですが早くて20代前半から発症する薄毛症状のことを意味します。

その特徴としては一般的な薄毛は頭頂部分から徐々に抜けて全体が無くなるのです。しかし若年性脱毛症の場合は頭頂ではなく前頭葉部分から徐々に抜けていって最終的に無くなるという形になります。そのため若年性脱毛症は別名M字ハゲといわれ、相手の目線に入りやすい部分が薄くなるので営業など対面する機会が多い仕事をしている人にとっては見た目が悪くなるので相手に与える印象が悪くなってしまうのです。

内科で治療できる理由はホルモンが原因だから

そんな若年性脱毛症が発毛や育毛の専門クリニックだけでなく内科で治療が出来るのかというと、それはこのAGAを引き起こす原因にあります。このAGAの引き起こす原因として、男性ホルモンの乱れが関係しているのです。

AGAを理解するには、まず毛周期というサイクルを知っておく必要があります。頭皮を含む全身の毛は、毛穴の中に存在する毛根から伸びています。毛の役割は人体に刺激物となる埃や雑菌が皮膚に付着して炎症を起こす前に、毛が付着することによってその影響から身を守るために存在しているのです。

その埃や雑菌から身を守るために、毛は常に正常な状態に保たなければならないので月日が経って柔軟性を失ってしまった毛を毛根が自発的に切り離して新しくて柔軟性のある毛根を伸ばすということをします。これを毛周期というのですが、この毛周期を行うのに重要なのが男性ホルモンなのです。

男性ホルモンの役割というのは脳内で作られた後に甲状腺を通して全身の神経に運ばれると、その神経に直結している全身の細胞に対して行動を起こすように指令を出す物質になります。男性ホルモンが毛根近くにある神経に作用することによって、毛根に働くように指令を出すことによって毛が抜けて新しい毛を伸ばすという役割を与えているのです。

男性ホルモンがあるからこそ常にきれいで正常な毛が伸びるというわけですが、AGAを発症した場合はこの男性ホルモンが異常な活動になっていることで起きます。ホルモンには2種類あって、神経に活動をするように指令を出すのが男性ホルモンなのですがもうひとつあるのが男性ホルモンが指令を出した後になだめる役目を持つ女性ホルモンというものがあるのです。

この2つのホルモンが上手く作用することによって、男性ホルモンが指令を出して細胞が活動をした後に女性ホルモンが指令を抑える役割をこなすことで継続的な細胞の活動ができるようになります。しかし女性ホルモンには弱点があって、この物質が上手く脳で作るためには副交感神経が働く時間を作る必要があるのです。

しかし現代社会は別名ストレス社会といわれるほどに心身ともに負担がかかり、ストレスは交感神経を活発にするため女性ホルモンを作る副交感神経が働く時間がとても短い状態になっています。そのストレスによる心身の消耗によって、副交感神経の働く時間が短くなると交感神経だけが活発に動くことによって男性ホルモンが過剰分泌を起こします。

本来男性ホルモンが過剰に動く状態になると女性ホルモンが抑える役割があるはずが、その女性ホルモンが抑える力が弱いので毛根の神経は動いたままになりどんどん毛を抜いてしまうのです。これがホルモンが原因のAGAを発症する原因であり、ホルモンの乱れというのは手術を必要としない体内部の異常なので内科の管轄内になることで医療行為を受けることができます。

ホルモンだけでなく頭皮の皮膚状態も関係している

AGAは基本的には体内部のホルモンバランスの異常が原因なのですが、もうひとつ忘れてはいけないのが皮膚科の存在です。なぜ皮膚科でもAGA治療が出来るのかというと、この原因の一つに頭皮疾患も含まれているのが理由になります。

頭皮は常にむきだしの状態なので、常に太陽の紫外線やほこりや雑菌の影響を受けています。そのため頭皮は全身の中でも特に毛が密集している要因なのですが、ただ毛がどんなに頑張ってもすべての刺激物を取り除くことはできないのです。

その取り除くことができなかった刺激物の多くは、体内に取り込まれると脳が危険物が入ってきたことを神経に伝えて白血球などの抗体によって無害化されます。しかし皮膚は別名第2の心臓といわれるのですが、これは皮膚は体内の環境状態がそのまま皮膚表面に現れやすい場所といわれているからです。

紫外線やほこりなどの刺激物が入ってきたときに、体の状態が悪いと最初に行動を起こす抗体がうまく働かずにどんどん刺激物が奥に入ってきます。その奥に入ってきた刺激物に対応するために、脳はより強い抗体を多く作り出すことで対処しようとします。

しかし多く作り出した抗体は逆に皮膚組織を攻撃してしまう悪循環を生み出し、それが皮膚に炎症を起こしてアトピーなどの皮膚疾患を引き起こします。皮膚疾患が起きると、当然ながら常日頃皮膚に違和感が続く状態が起きるのでストレスが溜まります。

そのストレスが交感神経を刺激してしまうので、ホルモンバランスが崩れて毛が抜けやすくなります。さらに頭皮が荒れれば過剰な皮脂が生み出されるのですが、その皮脂を栄養にして常在菌が繁殖します。その不衛生な頭皮の環境は、毛根のダメージにつながるので毛が抜けてしまう要因になります。

基本的にどんな治療が行われるのか

AGAに対してどんな治療法が行われるのかというと、基本的には診断と投薬治療になります。内科の場合は問診と血液検査などで診断をしてホルモンバランスが乱れていることが分かれば、用法用量の説明をしたのちにプロペシアやフィナステリドなどの抗ホルモン剤を処方するという形を取ります。

そしてAGAの原因が皮膚疾患にある場合には皮膚科を受診し、まずは医師の目で頭皮の状態を確認するのです。頭皮が赤く荒れていることが分かれば、頭皮を清潔に維持する方法を指南したのちに炎症を抑えるための頭皮専用の副腎皮質ホルモン剤と保湿剤を処方して頭皮の状態を改善させます。

数日治療を行って再び頭皮の状態を目で確認して炎症がある程度収まっていることが確認出来たら、内科と同じく抗ホルモン剤を処方する形を取るのです。

治療をするのであれば事前の準備が必要になる

AGAは発毛及び育毛専門外来だけでなく、内科や皮膚科でも治療できるようになっているので薄毛に悩んでいる人にとっては朗報といえます。ただ実際に治療するうえでの注意点としては、このAGA治療は保険適用外になるということです。

この治療は命にかかわる病気ではないため、政府が公認している保険治療ではなく自由診療という形になります。そのためAGAの治療をする場合には、一カ月以上の長期にわたって医療機関を受診する必要があるので最低でも5万円以上は費用として見積もっておく必要があるのです。

さらにAGA治療を内科や皮膚科で治療する場合、発毛及び育毛専門外来で行うわけではないので治療の質に差が生まれやすいです。

保険適用外で治療費が高額になることを考えると、実際に治療を決めた時には内科や皮膚科を調べたうえでAGA治療に実績のある医療機関を選ぶのが重要になります。